
http://www.studiodaily.com/main/technique/casestudies/10290.html
WETAがVFXを製作した「地球が静止する日」のメイキング記事です。トレーラーで見ることのできる物体を溶かしながら進む大量の塵のエフェクトや球状の宇宙船に関してどのようなアプローチを取ったかを、スーパーバイザーのR. Christopher White氏やKevin Rafferty氏が語っています。

塵で破壊されるスタジアムのショットを監修したR. Christopher White氏によれば、スタジアムのゴールポスト、駐車場の車、照明などのすべての構造物を製作したそうです。またパーティクルはMAYAのパーティクルシステムのプラグインを製作してすべてを破壊する「アブラムシの渦の群れ」を製作したそうです。このパーティクルシステムでは基本的な群れのダイナミクスをしているとのことで、群れのリーダーを変更することで方向を変えることができリボンのような形状に群れを成すことができるようです。群れは何かしらの障害物を避けて動き四散したのちまた一緒に飛ぶことができ、それぞれのパーティクルは隣り合ったもの同士やグループのアクションに反応することができるとのことです。
パーティクルの密度を出す際には複数のシミュレーションをして何度も異なるレイヤーのレンダリングを繰り返して、コンポジターにバランス調整をしてもらっています。質感に関してはパーティクルのハイライトを得るのが難しかったそうで、スタンドアロンのプログラムによって、パーティクルの群れを巨大なサーフェイスとみなすことによってノーマルを算出してそれプラスパーティクル個々のノーマルとの組み合わせでスペキュラーを得ているようです。


球体に関しては、嵐で荒れた空をプロジェクションすることで表現しています。ソフトはXSIを使っているようですね。中身は地球の構造を真似ているそうで、主に4層からなるレイヤー構造をしています。核に当たる部分は静止していて、それを覆う残りの3層が常にそれぞれ異なった動きをしているようです。これはそれほどテクニカルなことじゃなさそうなので何かしら自分も応用できそうです。
とりあえずは気になる部分の舞台裏はこういう感じです。日本での公開はもうすぐなので、公開されたら速効見に行く予定です。